将棋のルールと遊び方

将棋は、9×9のマス目の上で20枚ずつの駒を動かし、相手の玉(ぎょく)を追い詰めることを目指す日本の伝統的なボードゲームです。 覚えることは意外と少なく、駒の動かし方さえ分かればその日のうちに対局を始められます。

将棋の目的 — 何をすれば勝ちなのか

将棋の勝利条件はただ一つ、相手の玉を「詰み」にすることです。 詰みとは、玉がどこへ逃げても、また何を使って守っても、次の手で必ず取られてしまう状態を指します。 駒を多く取ることや、相手陣地に攻め込むこと自体は勝ちではありません。あくまで玉を捕まえるための手段です。

逆に言えば、どれだけ駒を損していても、相手の玉さえ詰ませれば勝ちです。 将棋が終盤まで逆転の可能性を残しているのは、この一点集中の勝利条件によるものです。

盤と駒の並べ方

盤は縦9マス×横9マスの81マスです。先手(下側)と後手(上側)がそれぞれ20枚の駒を持ち、 自分から見て手前の3段に次のように並べます。

  • 一番手前の段:左から 香車・桂馬・銀将・金将・玉将・金将・銀将・桂馬・香車
  • 2段目:左から2番目に角行、右から2番目に飛車
  • 3段目:9マスすべてに歩兵

このサイトでは駒を自動で並べるので、配置を覚えていなくても問題ありません。 対局が始まったら、まず自分の駒がどれなのかを確認しましょう。先手の駒は上向き、後手の駒は下向きに表示されます。

駒の動かし方

将棋には8種類の駒があります。まずは「歩」「金」「銀」の3つを覚えれば対局を始められます。 飛車・角行は強力ですが動きが単純なので、すぐに慣れます。

読み方動き方
前に1マスだけ。将棋で最も数が多く、攻めの起点になります。
香車きょうしゃ前方向にまっすぐ何マスでも。ただし後ろや横には動けません。
桂馬けいま前に2マス進んで左右どちらかに1マスずれたL字。唯一、他の駒を飛び越えられます。
銀将ぎんしょう前・斜め前左右・斜め後ろ左右の5方向に1マス。攻めに向いた駒です。
金将きんしょう前・斜め前左右・左右・後ろの6方向に1マス。玉を守るのに最適です。
角行かくぎょう斜め4方向に何マスでも。盤を大きく横断できます。
飛車ひしゃ縦横4方向に何マスでも。将棋で最も攻撃力の高い駒です。
王将・玉将おうしょう・ぎょくしょう周囲8方向に1マス。取られたら負けなので、常に安全を確認しましょう。

香車・角行・飛車のように何マスでも進める駒は、途中に駒があるとそこで止まります(飛び越えられません)。 飛び越えられるのは桂馬だけです。

このサイトでは、駒をタップすると動かせるマスに印が表示されます。ルールを間違えて動かすことはできないので、 安心して試しながら覚えられます。

成り — 駒が強くなる

相手陣(自分から見て一番奥の3段)に駒が入る・出る・その中で動くとき、駒を裏返して「成る」ことができます。 成った駒は動きが強化され、多くは金将と同じ動きになります。

成る前成った後動き
と金(と)金将と同じ
香車成香(杏)金将と同じ
桂馬成桂(圭)金将と同じ
銀将成銀(全)金将と同じ
角行龍馬(馬)角の動き+周囲1マス
飛車龍王(龍)飛車の動き+斜め1マス

金将と玉将は成れません。成るかどうかは任意ですが、そのままだと二度と動けなくなる駒(最奥に到達した歩・香車、最奥2段に到達した桂馬)は成りが強制されます

特に強力なのが、歩が成った「と金」です。元がただの歩なので取られても損が小さいのに、金将と同じ強さで働きます。 「と金は金と同じで、金より強い」と言われるほどで、終盤の主役になることも珍しくありません。

持ち駒 — 将棋最大の特徴

相手の駒を取ると、その駒は自分の持ち駒になり、以降は自分の駒として使えます。 自分の手番に、盤上の空いているマスへ持ち駒を置くことを「打つ」と言います。

これは世界のボードゲームの中でも将棋独自のルールです。チェスでは取った駒は盤から消えますが、 将棋では駒が減らないため、終盤になるほど盤上が激しくなり、一手のミスで形勢がひっくり返ります。

持ち駒を打つときは、次の2つのルールに注意してください。

  • 成った状態では打てません。と金を取っても、持ち駒としては「歩」に戻り、 打つときは歩として盤に出ます。
  • 次に動けなくなる場所には打てません。最奥の段に歩・香車を打つ、 最奥2段に桂馬を打つといった手は反則です。

反則 — やってはいけない手

将棋には反則がいくつかありますが、初心者が特に覚えておきたいのは次の2つです。

  • 二歩(にふ):同じ縦の列に、自分の歩を2枚置くことはできません。 ただし、すでにある歩が「と金」に成っている場合は歩とみなされないため、その列に歩を打てます。 初心者がうっかりやってしまう反則の代表格です。
  • 打ち歩詰め(うちふづめ):持ち駒の歩を打って相手を詰ませる手は反則です。 紛らわしいのですが、盤上の歩を動かして詰ませるのは問題ありません。禁止されているのは「打つ」場合だけです。

このサイトでは、二歩や打ち歩詰めになる場所には駒を打てないようになっています。 反則で負ける心配がないので、ルールを完全に覚えていなくても対局できます。

王手と詰み

次の手で相手の玉を取れる状態にすることを王手と言います。王手をかけられた側は、必ずそれを解消しなければなりません。 解消する方法は3つあります。

  • 逃げる:玉を安全なマスへ動かす
  • 取る:王手をかけている駒を取ってしまう
  • 合駒(あいごま)する:玉と攻撃駒の間に駒を置いて防ぐ(飛車・角・香車の王手にのみ有効)

この3つがどれも成立しない状態が詰みで、その時点で対局は終わり、王手をかけた側の勝ちとなります。

なお、自分から王手をかけられる位置に玉を動かすこと(自殺手)はできません。このサイトでは、そうした手は選べないようになっています。

初心者が最初に覚えたい3つのコツ

1. 玉を囲ってから攻める

初心者のうちは、攻めたい気持ちが先に立って玉が裸のまま戦いが始まりがちです。 しかし将棋は玉を取られたら即負けなので、まず金将・銀将で玉の周りを固めましょう。 もっとも簡単なのは、玉を右(先手なら盤の右下)へ2〜3マス寄せ、金と銀を隣に置く形です。 これだけで攻められたときの粘りがまったく違います。

2. 「タダで取られる駒」を作らない

一手指すたびに、その駒が相手に取られないかを確認する習慣をつけましょう。 取られても取り返せるなら問題ありませんが、一方的に取られる駒があると、それだけで大きく不利になります。 初心者同士の対局は、この見落としの少ないほうが勝つと言っても過言ではありません。

3. 駒の価値をざっくり把握する

駒には強さの差があります。おおまかには、飛車・角行が最も価値が高く、次いで金将・銀将、 そして桂馬・香車、歩の順です。銀を渡して飛車を取れるなら得、逆に飛車を渡して歩を取るのは大損、 という感覚を持っておくと、駒の交換で失敗しにくくなります。

よくある質問

将棋は何手先まで読めればいいですか?
初心者のうちは「1手先」で十分です。自分が指した後、相手にタダで取られる駒がないかを確認する。これだけで負けが大きく減ります。3手・5手先を読むのは、駒の動きが完全に身についてからで構いません。
王将と玉将はどう違いますか?
動き方も強さもまったく同じで、区別は慣習的なものです。一般には上位者が王将、下位者が玉将を持ちます。このサイトでは先手が王将、後手が玉将と表示されます。
取った駒を自分の駒として使えるのはなぜですか?
将棋最大の特徴で、チェスにはないルールです。このおかげで駒が減らず、終盤まで攻め手が尽きません。序盤に駒を損しても、取り返して打ち込めば逆転できるため、最後まで勝負が分からないゲームになっています。
二歩に気づかず指してしまったらどうなりますか?
公式戦では反則負けです。このサイトでは二歩になる場所には駒を打てないようになっているので、ルールを知らなくても安心して遊べます。
詰みと王手の違いは何ですか?
王手は「次に玉を取るぞ」という状態で、逃げたり受けたりできます。詰みは、どう応じても玉が取られてしまう状態です。王手をかけられたら必ず対応しなければならず、対応する手が一つもなくなった時点で詰みとなり負けが決まります。
1局にどれくらい時間がかかりますか?
初心者同士なら20〜40分ほどが目安です。慣れてくると、じっくり考えて1時間以上になることもあります。このサイトには持ち時間の制限がないので、自分のペースで考えられます。

このサイトでの遊び方

ボードゲームランドの将棋は、会員登録もアプリのインストールも不要で、ブラウザだけで対局できます。 手順は次の3ステップです。

  • 将棋のページで「友達と対戦する」を押すと、対局用のリンクが発行されます
  • そのリンクをLINEなどで友達に送ります
  • 友達がリンクを開いた時点で対局開始です。先手・後手は自動で決まります

駒をタップすると動かせるマスが表示され、成れる場面では確認が出ます。反則手は指せないようになっているため、 ルールを覚えながら遊べます。直前に指された手には印が付くので、相手がどこを動かしたかもひと目で分かります。

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